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 米政権で新型コロナウイルス対応の陣頭指揮をとる国立アレルギー感染症研究所のアンソニー・ファウチ所長は4日の記者会見で、「ウイルスは人から人へと感染する。人々がお互いに離れている間、ウイルスは感染しないし、行き場所がなくなる」と述べ、他人と物理的な距離を保つことが最も重要だと強調。米国民に対し、人混みを避け、他人とは約1・8メートル以上の距離をとるように改めて訴えた。

 ファウチ氏はまた、米国では今週末から来週にかけ、「死者数は増加し続けるだろう」と指摘。厳しい局面を迎えるとの見方を示した。そのうえで、米政権が感染拡大を防ぐために国民に要請しているガイドラインをもとに、徹底すべきこととして、人混みを避ける▽他人とは約1・8メートルの距離をとる▽テレワークを行う――などを列挙し、「これらが最も重要な手段だ」と強調した。

 ファウチ氏は、早い段階で新型コロナウイルスの感染者が出た米ワシントン州では早期に人々が物理的距離を保つように取り組んだ結果、現在はその効果があらわれていると指摘。「ワクチンや医薬品はのちのち状況を緩和させることになるだろう」としつつ、いま取り組むべきこととして「これ(他人との物理的距離をとること)が私が本当に繰り返し米国民にお願いしたいことだ」と力を込めて語った。(ワシントン=園田耕司)