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 福岡市の夏の伝統行事「博多祇園山笠」の運営団体が、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、今年7月の祭りの開催を見送る方向で調整していることがわかった。開催中止は、太平洋戦争で中断し、1948年に復活して以来初めてとなる。

 関係者によると、運営団体「博多祇園山笠振興会」を構成し、中世の「町割り」に由来する連合体「流(ながれ)」などの代表者による会合が4日に開かれ、今夏の開催を取りやめることが提案された。1年ごとに交代する「追い山」などの順番は、今年のまま来夏も据え置くことを検討しているという。それぞれの流が案を持ち帰り、20日の総会で正式に決める。

 博多祇園山笠は毎年7月1~15日に開催。800年近い歴史があるとされる奉納神事で、流ごとに重さ約1トンの舁(か)き山笠と共に街を走る「追い山」のほか、高さ十数メートルの豪華な飾り山笠が市内各所に飾られるなど、様々な行事が行われる。ユネスコ(国連教育科学文化機関)の無形文化遺産にも登録され、期間中は約300万人(主催者発表)が訪れる。