関根和弘
車いすの障害者はどうやって排泄(はいせつ)しているのか。セックスはどうやってするのか……。そんな情報を当事者目線で発信するユーチューバーが注目されている。
山形県鶴岡市の渋谷真子さん(28)。2年前に転落事故で脊髄(せきずい)を損傷し、車いす生活となった「中途障害者」だ。自らをさらけ出してまで伝え続ける彼女を突き動かすものとは--。
「便については、毎昼前くらいに降りてきているので、ゴム手袋をしてワセリンを付けて指を突っ込みます」。渋谷さんはユーチューブ動画の中で、身ぶりを交えながら排便の仕方について解説してみせた。漏らした経験談なども紹介し、「歩けることよりも、排便感覚がちょっとでも戻ってくれないかな、と思うほどに大変」と明かした。
拡大する渋谷真子さんが排泄障害について語る動画=ユーチューブより
この動画は昨年9月に公開され、再生回数は330万超。コメントも1千件以上寄せられた。「勇気に涙が出た」「排泄障害のことがよく分かりました」など、好意的なものが並ぶ。
渋谷さんがユーチューブにチャンネルを開設したのは昨年8月。きっかけは、その1年前の2018年夏、突如、車いす生活になったことだった。
当時、渋谷さんは勤めていた会社を辞め、かやぶき屋根を修繕する父の仕事を継ごうとしていた。その矢先、事故が起きた。
高いところに慣れようと民家の…
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