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 世界中で新型コロナウイルスの脅威が広がるなか、内戦が続く中東のシリアやイエメンでは、ひとたび感染が拡大すれば、甚大な被害を招きかねないとの懸念が出ている。内戦で医療機能は大きく損なわれ、対策も進んでいない。

病院の半数が機能不全

 内戦下のシリアでは、アサド政権の支配地域で3月29日以来、コロナウイルスによって2人の死亡が確認されている。ほかに14人の感染者が出ており、アサド政権は警戒を強めている。夜間の外出を禁じ、国内の移動にも制限をかけている。

 首都ダマスカスの主婦ソウアドさん(32)は、「戦争で傷ついた医療体制でコロナに対処できるのか心配。みんな家でじっとしているべきだ」と話す。世界保健機関によると、昨年末時点で完全に機能しているシリアの公立病院は50%しかない。

 反体制派のNGOなどによると、アサド政権が支配するシリア東部では、政権支援のために派遣されたイラン系民兵の間で感染者が出ているという情報もある。実態把握や情報公開にも不安がつきまとう。

 ローコック国連事務次長(人道問題担当)は3月30日、「(判明している感染者数は)氷山の一角。ウイルスが広がれば、シリア全土の傷つきやすくなっている地域社会に破壊的な影響を及ぼす恐れがある」と警鐘を鳴らした。

 特に感染拡大の恐れが指摘され…

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