【動画】トヨタの未来都市、その中身に迫る=矢吹孝文撮影
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トヨタの未来都市①(全5回)

拡大する写真・図版発表された「Woven City」の完成予想図。中央手前部分が、現在の東富士工場にあたる=トヨタ自動車ホームページより

 トヨタ自動車による自動運転や人工知能の実証都市「Woven City(ウーブンシティ)」が展開される静岡県裾野市。どんな場所で、この地でトヨタは何をしようとしているのでしょうか。今年1月の発表を読み解き、専門家や周辺への取材を通じて、未来都市の現状を随時、掲載していきます。まずは「鼓動編」として、地元の動きやトヨタの狙い、浮かび上がる課題などを5回に分けて報告します。

 新年度を迎えた4月1日。静岡県の裾野市役所3階にある企画政策課の看板が、「みらい政策課」に変更された。この日、高村謙二市長をトップにした「みらい都市推進本部」も発足した。みらい政策課の鈴木努課長は「ウーブンシティとの連携を視野に入れた名称変更だ」と、トヨタの開発を支援する態勢を整えたと説明した。

拡大する写真・図版裾野市役所

 トヨタ自動車が「編まれた街」を意味する「Woven(ウーブン) City(シティ)」の計画を発表してから約3カ月。地域再生やビジネスチャンスにつながると、地元はわき立っている。

 「土地が値上がりするかも」と話すのは、建設予定地であるトヨタ自動車東日本の東富士工場から徒歩数分の住宅地に住む女性(74)だ。計画の発表後、知人から「土地を売ってほしい」と持ちかけられた。2018年7月に東富士工場の閉鎖が決まってから地域は「暗い雰囲気だった」というが、今は「夢がある話」と笑顔を見せる。

拡大する写真・図版トヨタ自動車東日本の東富士工場=2020年3月12日、静岡県裾野市、矢吹孝文撮影

下がっていった地位

 東京都心から高速道路で西に約1時間半。人口約5万人の裾野市がある静岡県東部は人口減少が進み、地価下落に悩まされてきた。高度成長のころ、富士山麓(さんろく)の地下水を求めて繊維や電機・機械メーカーが進出し、都内につながる国道246号沿いがにぎわった。だが近年は工場の海外移転が進み、トヨタも東日本大震災の復興支援もあって東北を愛知、九州に次ぐ第三の拠点とし、東富士工場を閉鎖して機能を宮城や岩手に移すことにしていた。

 そんな中での「未来都市」の発表。県や市の関係者は「海外から視察が来る。ホテルがもっと必要だ」などと浮き立っている。国土交通省が発表する公示地価で、静岡県内の評価を担当する不動産鑑定士の鈴木隆史さんは「県東部の過疎地域でも、土地需要が伸びる期待は大きい」と語る。

拡大する写真・図版東富士工場の従業員らが住むトヨタ自動車東日本の社員寮。周辺にはトヨタの社宅や従業員の家がたくさんある=静岡県裾野市

 住民を巻き込んだ次世代技術を使った試みはすでに始まっている。

未来都市に地元の記者が迫った動画の全編は記事の後半で。どのような街になるのでしょうか。

 トヨタは昨年6月から、東京大…

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