第3回「まるでタピオカ」無縁な企業が続々プログラミング教室
大鹿靖明
プログラミング狂騒曲③
大阪府豊中市のマンション1階にあるロボット・プログラミング教室「ロボ団」の豊中校。夕方になると近所の小学生が続々とやってくる。この日は指示通りにロボットが動くかどうかを試す授業。各自がパソコン上でプログラミングし、狙い通りにロボットが動き出すと、みんな興奮気味。「やった!走った」「すごい」――。
学習塾と違うのは、子供が席に座って講師の話を受け身で聞く授業ではないこと。「主体的に前向きに学べる」とロボ団の教室長は胸を張る。
全国115教室を運営するロボ団を傘下に持つのは家電量販のエディオンだ。エディオンには自社直営のプログラミング教室が2校あるが、一気に規模を拡大しようと、ロボ団を運営する「夢見る」(堺市)を昨年12月、十数億円で買収した。
いまはエディオン教育事業統括部長を兼ねる「夢見る」の重見彰則社長は傘下入りの理由をこう語る。「大手と戦うには資金面やブランド力で負ける。一匹狼(おおかみ)では天下が取れない、と思って」
今後の開校計画のうち半分は…