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 世界保健機関(WHO)のテドロス・アダノム事務局長は6日、新型コロナウイルスについての記者会見で、医療用マスクの供給不足問題に言及、「医療従事者が実際に危険にさらされている」として、医療現場の最前線への供給を優先するよう訴えた。

 テドロス氏は、新型コロナウイルス対策として一般の人に医療用を含むマスク着用を勧める国があることに関連し、この問題を取り上げた。テドロス氏は、一般人が大量に使えば「必要とする人に医療用マスクが届かない状態をさらに悪化させる懸念がある」と強調した。

 一方、WHOの緊急対応責任者マイク・ライアン氏は会見で、外出や移動の制限を解除する際の方法について「よく計算された段階的な取り組みが必要だ」と述べた。社会・経済活動を通常に戻すためには、患者が再び増加する事態に備えて医療施設の病床数の十分な確保といった条件を挙げ、地域全体の備えが重要だとした。また、感染者の増え方や検査で陽性となる人の比率などを検討し、慎重に進めるべきだとした。(ジュネーブ=吉武祐)