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 つるつるの坊主頭でも、妖精でも、宇宙人でも、なんでもござれ。1980年代からハリウッド仕込みの技で日本の特殊メイク界を牽引(けんいん)してきたトップランナー、江川悦子さんがこの世界に飛び込んだとき、背を押してくれた言葉とは。

狼男に魅せられて

 本当になれないモノは無いのか? そう尋ねると、少し考えて柔らかい笑顔で、「ないですね。イリュージョンですから」という。

 「大切なのは、落としどころなんです」。リアルに偏り過ぎてもいけない。画面を通したときに、どうすればよりホンモノらしく見えるのか。その加減が「現代の魔法使い」の腕の見せどころだ。

 この道を選ぶ転機は結婚3年目の25歳のとき。夫の転勤でアメリカへ渡った。望んで就いた編集者の仕事に区切りをつけて決断だった。

 初めての専業主婦生活を楽しみながら、現地で英会話を学び、進むべき道と新しい仕事を模索していたとき、ホラー映画「狼男(おおかみおとこ)アメリカン」を見た。

 まだ、CG技術が普及していない時代だ。ヒトがみるみるうちに毛むくじゃらに変わるリアルさに驚いた。同じように感動したかもしれないのは、かのマイケル・ジャクソンだ。狼男の特殊メイクを手がけたリック・ベイカーは、マイケルの「スリラー」で、ミュージックビデオのメイクを担当したことでも知られる。

 「これだ!」と思った江川さん…

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