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 全国の書店員が一番売りたい本を投票で選ぶ第17回本屋大賞が7日発表され、凪良(なぎら)ゆうさん(47)の小説「流浪の月」(東京創元社)に決まった。

 受賞作は誘拐された少女と、誘拐した大学生の二人を軸にした物語。逮捕とともに二人が引き離される場面は動画に撮られ、世界に拡散された。だが、犯罪の被害者と加害者という外形的な事実とは別に、二人の内には当事者にしかわからない真実があった。

 凪良さんは京都市在住。2007年、男性同士の恋愛を描いたボーイズラブ(BL)小説で本格的にデビューした。

 2018年12月~19年11月の間に刊行された日本の小説を対象に、全国の書店員358人が大賞を決めた。大賞発表の場には書店員を招くのが恒例だったが、今年は新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、実行委員のみの参加となった。様子は動画で配信された。

 欠席した凪良さんはビデオメッセージで「とても大きな、遠くで光っているお星様のような賞だと感じていた。最近は心配なニュースが多くて家で過ごされている方も多いと思う。そういうときはぜひ本を読んでください」と話した。(興野優平)