「河井克行議員から現金受領」証言した町長が辞意 広島
河井案里参院議員の昨夏の選挙運動をめぐり、案里氏の夫の克行衆院議員から現金20万円を受領したと証言した広島県安芸太田町の小坂真治町長が7日、辞職する意向を町議会に明らかにした。小坂町長は朝日新聞の取材に対し、受領したことについて「責任を取りたい」としている。
安芸太田町議会事務局によると、小坂町長は7日、矢立孝彦議長に辞表を提出。町議会の全員協議会に出席し、現金を受け取ったことに責任を感じているとして、辞意を表明したという。小坂町長は取材に、「(受領した現金は)収支報告書に記載して、司法の判断を待つ身とはいえ、いわれのない金を受け取ったのは自身の未熟さのためで、反省している」と話した。
小坂町長のこれまでの証言によると、案里氏が自民党本部から公認された後の昨年4~5月ごろに克行氏が自宅を訪れ、参院選の話に触れた上で、封筒を渡されて押し問答の末に受け取った。その後は中身を確認しないまま保管。先月28日ごろ確認すると、20万円が入っており、先月30日に寄付として収支報告書への記載手続きをしたという。受領時には渡さなかった領収書を発行し、克行氏が支部長の自民党県第3選挙区支部の郵便受けに入れたとしている。
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