新型コロナウイルスの重症患者の体内に、感染から回復した人の血液の成分を入れたところ、症状が軽くなったと中国の研究グループが発表した。「血清療法」と呼ばれる方法で、19世紀に北里柴三郎らが発見した。効果の見極めにはまだ課題があるものの、米国では大規模な臨床試験が計画されている。
中国の国有医薬品メーカー「中国生物技術(CNBG)」などの研究チームが、6日付の米科学アカデミー紀要(電子版)に論文を発表した。
人は免疫の働きで、細菌やウイルスに1度感染すると、病原体を攻撃する「抗体」が生まれる。抗体が多く含まれるのが血液中の成分「血漿(けっしょう)」だ。1890年、北里はドイツのベーリングとともに、ジフテリアや破傷風を使った動物実験でこの仕組みを発見した。
研究チームは、新型コロナウイ…
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朝日新聞国際報道部