[PR]

 最初は忘れないでほしいと願ったが、今は私が覚えているから、それでいいと言い聞かせている――。新型コロナウイルスの集団感染を防ぐため、介護施設や病院などの面会中止が続いています。首都圏など7都府県に緊急事態宣言も出され、長期化が確実ななか、施設にいる認知症の妻に会えなくなった夫は、自分を忘れてしまうかもしれない妻への思いを募らせています。

拡大する写真・図版吉田晋悟さん・多美子さん夫妻。6年前に大阪市の長居公園で撮影した(吉田晋悟さん提供)

忘れないでほしいと願っていた、けれど

 「私を覚えていない妻を、これまでと同じように妻として尊重して受け入れることができるように、心の準備を始めています」

 大阪府吹田市の吉田晋悟さん(76)は3月下旬、フェイスブックにそんな心情を書き込んだ。特別養護老人ホームで暮らすアルツハイマー型認知症の妻(77)に会えない期間は約50日になる。

 感染防止のため、施設からやむを得ない場合を除く面会の自粛要請があったのは2月中旬だった。それから一度も妻の顔を見ていない。一人暮らしの自宅から施設まで散歩し、妻がいる建物を見て帰宅するのが日課になった。

 妻の多美子さんと吉田さんは共…

この記事は有料会員記事有料会員記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。

この記事は有料会員記事有料会員記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。

この記事は有料会員記事有料会員記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。

この記事は有料会員記事有料会員記事です。

980円で月300本まで2種類有料会員記事会員記事の会員記事を読めるシンプルコースのお申し込みはこちら