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 パキスタン西部クエッタで6日、新型コロナウイルスの感染者を治療する装備が足りず「危険にさらされている」と抗議した医師らを、警察が一斉に逮捕した。地元メディアが伝えた。150人以上が拘束されたとの情報があるという。

 同国では6日時点で感染者3500人超が確認されたが、検査キットの不足で感染拡大の全容は分かっていない。人工呼吸器や防護服のほかマスクや手袋も足りず、ウイルスに感染する医療従事者が全土で続出し、劣悪な環境が問題となっている。

 地元テレビ局「ジオ」などによると、州政府庁舎前で抗議していた医師や看護師らを警察が違法集会の疑いで連行。医師会が対抗措置として、医療行為の中断を宣言する事態になった。急増する患者の対応が滞る懸念が高まっている。

 同国北西部スワビでは3月下旬、公立病院の男性医師が物資の不足を訴えるため、防護服の代わりに透明なポリ袋をかぶって治療にあたった。その写真がSNS上で拡散。州政府が男性医師への懲戒処分をちらつかせて脅すなどし、国民の批判が殺到した。(バンコク=乗京真知)