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 新型コロナウイルスの感染の広がりを受け、日本産科婦人科学会(日産婦)など2団体は7日、妊娠中の人に対し、急な里帰り出産を避けることなどを呼びかける文書を公表した。移動による感染リスクが高まり、受け入れ先の医療機関の負担が大きくなるためだ。

 文書ではほかに、立ち会い分娩(ぶんべん)や面会などが制限されることもあるとし、施設の方針に従うよう要請した。里帰り出産については緊急事態宣言が出た地域に限らず、事前に予約していなければ、これから検討することは避けてほしいという。

 日産婦の木村正理事長は、地方の医療機関では受け入れに限界があるとし、「医療機関ごとに安全に分娩できる患者の数は決まっている。予定にない里帰り出産が増えれば混乱が起きかねない」と話す。

 妊婦が新型コロナウイルスに感染しやすかったり、重症化しやすかったりするとの報告はないという。木村理事長は「妊婦だからといって心配しすぎる必要はない。不要不急の移動を避けるなど、一般的に言われていることを真摯(しんし)に守ってもらいたい」と話した。

 一方、日産婦と日本産婦人科医会、日本産婦人科感染症学会の3団体は、医療機関向けのガイドラインも改訂し公表。患者の急な里帰り出産の回避や、院内感染予防を徹底することなどを求めた。

 呼びかけ文は日産婦のHP内(http://www.jsog.or.jp/uploads/files/news/20200407_COVID19.pdf別ウインドウで開きます)にある。(市野塊)