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 名古屋市で、高齢者福祉施設を中心に70人以上が関連する新型コロナウイルスのクラスター(感染者の集団)が発生した。発覚のきっかけは、2月下旬に同市緑区の南生協病院(313床)に入院した患者の検査だった。「何かおかしいな」と思いながら肺炎の治療を続けた医師たち。PCR検査の依頼は1度断られ、2度目の依頼で検査を受けて陽性が確認されたという。当時の切迫した状況や教訓などを、病院幹部が振り返った。

 2月23日、市内の70代女性が発熱や嘔吐(おうと)の症状で南生協病院に救急搬送され、入院した。肺炎球菌の検査で陽性。さらに同居する2人の女性も入院してきた。「同居している3人が肺炎。変だな、おかしいなという話は出ていました」。呼吸器内科が専門の長田芳幸副院長(44)はそう話す。

 名古屋市内では2月中旬以降、スポーツジムに関連する新型コロナウイルス感染者が増えていた。同病院も「新型コロナウイルス患者が外来を訪れるかもしれない」と警戒を強めていた。

検査は見送り その夜、容体が悪化

 「3人とも治りが悪い。検査をしようか」。病院は28日に3人のPCR検査を保健所に打診したが、これまでに明らかになった感染者との接触はなく、海外への渡航歴もない。肺炎球菌が陽性だったこともあり、見送られた。

 その夜、70代女性の容体が悪…

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