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 「ハチがいっぱい飛んできて木にとまった。しばらくそのままだったが、翌日にはいなかった」。昨年4月上旬にこの写真を撮った牧野和夫さん(66)から、状況を教えてもらった。

拡大する写真・図版ニホンミツバチの分蜂=千葉市、牧野和夫さん撮影、日本自然保護協会提供

 ハチに詳しい小野正人・玉川大教授に尋ねると、「ニホンミツバチの分蜂(ぶんぽう)で間違いない」との答えだった。春、巣で新しい女王バチの羽化が近づくと、母親にあたる従来の女王バチは半分ほどの働きバチを連れて巣を離れる。それが分蜂だ。

 新しい巣の適地を見つけるまでは、集団で木などにとまって過ごす。小野さんによると、そこから偵察役のハチが出発し、木の洞(うろ)や屋根裏などの隙間を探す。良さそうな場所を見つけると戻ってきて仲間に教える。次々と見に行き、「いいね!」という仲間が増えると、集団全体が移動して巣をつくる。翌日にはいなかったというハチたちは、きっと良い場所を見つけたのだろう。

 ニホンミツバチの分蜂が起こる…

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