感染のジョンソン英首相「改善」 体を起こせるように
新型コロナウイルスに感染した英国のジョンソン首相(55)の病状について、スナック財務相は8日午後の記者会見で「改善している」と明らかにした。引き続き集中治療室(ICU)で治療を受けているが、ベッドの上で体を起こして医療チームとやりとりが出来るという。
ジョンソン首相は3月26日にせきや発熱などの症状が出て、官邸の自室に自分を隔離しながら政府の感染対策の指揮を続けた。当初は7日間の隔離の予定だったが高熱が続き、4月5日にロンドン市内の病院に入院した。検査目的とされたが、6日午後に病状が悪化し、集中治療室に移った。
7日午後に会見したラーブ外相は、ジョンソン氏の容体は安定しており、自力で呼吸できていると明かしていた。
英国では8日までに6万733人が感染し、7097人が死亡した。死者は前日から938人増え、最大の増え幅となった。英国では、自宅待機の要請や商店の閉鎖といった感染抑止策の延長や変更について、週明けまでに決めることになっている。ジョンソン氏の回復には時間がかかる可能性があり、職務の代行を託されたラーブ外相らが判断を迫られそうだ。(ロンドン=下司佳代子)
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