撤退のサンダース氏「我々の運動は続く」 米大統領選
ワシントン=香取啓介
米大統領選に向けて、民主党候補を目指していたバーニー・サンダース上院議員(78)が8日、撤退を表明した。候補者指名を獲得する見通しがなく、新型コロナウイルスの感染も拡大する中、選挙戦を続けるのは得策でないと判断した。これにより、11月の本選はジョー・バイデン前副大統領(77)が、再選を目指す共和党のドナルド・トランプ大統領(73)に挑む構図となった。
サンダース氏は8日、北東部バーモント州の自宅からネット中継で撤退を表明。新型コロナの感染拡大に触れ、「国を襲う危機の中、勝てる見込みのない選挙を続け、大切な取り組みを妨げることは道義上できない」と語った。また、「選挙は終わったが、我々の運動は終わらない」と述べ、今後も自身の政策の実現を目指して活動を続ける方針を表明した。
バイデン氏もこの日、声明を発表。「彼はただ選挙運動をしただけではない。運動を作った」とサンダース氏をたたえ、トランプ氏に勝つため、共闘を呼びかけた。
民主党の候補者指名は、約4…