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 新型コロナウイルスの感染拡大で需要が高まっている医療用防護服について、ANAグループが製造を支援する方向で検討していることが9日、わかった。航空便が運休していることから、空港で働く現場の社員を中心に、縫製を支援する見通しという。

 安倍晋三首相が7日の記者会見で「欠航が相次ぐエアラインの皆さんは、医療現場に必要なガウンの縫製を手伝いたいと申し出てくださいました」と明かしていた。西村康稔経済再生相も8日、BSフジの番組で「CA(客室乗務員)さんたちも手伝うという申し出があった」と述べていた。縫製に必要となる人数や具体的な作業について調整しているが、「詳細は決まっていない」(広報)という。

 ただ、SNSでは、客室乗務員(CA)が名指しされたことから、女性は縫製が得意といった発想だとし、「戦前」「時代錯誤」との批判が出ている。

 防護服を製造する東レによると、防護服をつくるには、不織布を型どりして縫製する工程が必要になる。縫い目から不純物が入らないようにするための特殊な技術が必要だという。東レでは完全受注生産で中国の協力工場で製造しており、新型コロナの感染拡大で需要は増えているが十分対応ができていないという。(南日慶子)