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 身近なエネルギー源である都市ガス。石炭に比べると、同じエネルギーを得るために排出される二酸化炭素(CO2)がもともと4割少ない地球温暖化対策の「優等生」だが、植林活動を組み合わせ、排出を「実質ゼロ」と見なす手法や、CO2を再利用して燃料をつくる技術開発も始まっている。都市ガスのエコ化の現場を見た。

拡大する写真・図版カーボンニュートラルの都市ガスを燃料電池などの装置で利用している丸の内ビルディング=2020年3月26日、東京都千代田区

 東京駅の西側にそびえたつ丸の内ビルディング。この地下4階には、都市ガスを使う高効率な発電システムがあり、ビルで使う電気や熱に利用されている。

 東京ガスが供給する都市ガスから水素などをつくった上で発電する燃料電池とガスタービンを回して発電するハイブリッドタイプのシステム。3月から「カーボンニュートラル」(炭素中立)と呼ばれる都市ガスを使っている。

拡大する写真・図版丸の内ビルディング地下にある都市ガスを利用する燃料電池とガスタービンを組み合わせた装置=2020年3月26日、東京都千代田区

 カーボンニュートラルとは、CO2の排出と吸収がゼロになること。たとえばトウモロコシからつくったエタノールや薪など植物由来の燃料は、燃やしてCO2を排出しても、もともと光合成で空気中のCO2を吸収してできたものなので差し引きゼロと見なせる。

 石炭は元々、植物の組織で、都市ガスの原料になる天然ガスも同様のでき方をしたとの説があるが、長い時間をかけて蓄積された炭素が短期間に排出されるため、大気中のCO2は増えてしまい、カーボンニュートラルとはいえない。

 だがなぜ、ここで使われている都市ガスは、カーボンニュートラルとされるのか。

 都市ガスの原料の天然ガスは、…

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