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 国際通貨基金(IMF)のゲオルギエバ専務理事は9日、新型コロナウイルスによる2020年の世界不況について「(1920~30年代の)世界恐慌以来最悪の結果を見込む」と述べた。新興国は感染拡大と経済不況の複合的な危機に見舞われており、債務減免のためのIMFの基金などを拡充する方針も示した。

拡大する写真・図版コロナ問題の世界経済への影響について話す国際通貨基金(IMF)のゲオルギエバ専務理事(右)=2020年2月、リヤド

 14~16日、ビデオ会議を使って開くIMF・世界銀行の春季総会に先立って演説した。IMFは14日には世界経済の成長予想を発表する。ゲオルギエバ氏は従来も、今回の危機について2008年のリーマン・ショックより「はるかに悪い」と述べており、20年に戦後最悪規模のマイナス成長に陥るのは確実な情勢だ。

 IMFは1月時点では、20年の世界の成長率を前年比3・3%と見込んでいた。ゲオルギエバ氏は、「(1月時点で)20年に1人当たり国民所得が160以上の国で伸びると見込んでいたが、逆に、170以上の国で減少する見通しになった」とも述べた。

 IMFには新興国など90カ国以上から緊急融資の申請が押し寄せており、融資枠の拡大や債務減免措置の拡充で対応を急ぐ。(ワシントン=青山直篤)