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 国会議員や閣僚のマスク姿が定着した国会で9日、共産党の志位和夫委員長がマスクをせずに約18分間にわたって記者会見した。志位氏と記者の間にあったのは透明のアクリル板。表情を見せつつ、飛沫(ひまつ)による新型コロナウイルスの感染を防ぐ。異例の取り組みにはこんなねらいがあった。

拡大する写真・図版飛沫(ひまつ)を防ぐため、アクリル板の前で記者会見する共産党の志位和夫委員長=9日、国会

 9日の会見では、志位氏の演台と、記者がパソコンやICレコーダーを置く机の間にアクリル板が新たに置かれた。アクリル板は志位氏の演台より幅が広く、高さも頭より高い位置まである。

 共産党は3月下旬からは会見場所をより広い部屋に変更するなど感染防止に取り組んできた。志位氏もこれまでマスクをつけて会見をしていたが、「顔を出した方が、より伝わりやすい」(広報担当者)と、会見方法の見直しに着手。アクリル板のお目見えになった。

 志位氏は9日の会見で「何とか私ども、発信は続けたい」とアクリル板越しに訴えた。今後は、記者がオンラインで質問し、答えるといった「記者会見の場にいなくても、記者会見が成り立つような工夫」(志位氏)を検討したいという。

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 第201回通常国会。国会や政党など政治の現場での様子を「政治ひとコマ」としてお届けします。(吉川真布、小林豪)