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 首都圏から多くの観光客が訪れる千葉県木更津市の潮干狩り場が、9日から臨時休業に入った。6カ所ある潮干狩り場のうち4カ所で、別の1カ所はオープン自体を延期していた。休業期間は未定のものを除き5月4日までを予定。政府の緊急事態宣言を受けての措置で、初めてのケースという。

 木更津市では3~7月が潮干狩りのシーズンで、昨年は延べ約19万2千人が首都圏などから潮干狩り場を訪れた。だが、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、今年は団体客を中心にキャンセルが相次いでいるという。

 潮干狩り客に対応するスタッフは高齢化が進んでおり、潮干狩り場を運営する漁協担当者は、スタッフが感染した場合の重篤化を懸念。「緊急事態宣言が出た以上、家族や地域社会を守ることを最優先に考えた」と休業の理由を説明する。

 潮干狩りは木更津市の伝統的な観光資源で、漁協にとって大きな収入源でもある。シーズンを通して観光客が最も集中するのはゴールデンウィーク。ただ、漁協関係者からは「(感染者を)木更津の潮干狩りからは出したくない」「感染者が出たら結果は重大で、対処しきれない」といった声があがっている。

 市の担当者は「市としては、被害の回復や支援に向けて万端の準備をしたい」と話している。(吉江宣幸)