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 セブン&アイ・ホールディングスが9日に発表した2020年2月期決算は、純利益が2181億円(前年比7・5%増)となり、過去最高を3年連続で更新した。ただ、足元では新型コロナウイルスの感染拡大による悪影響が出始めている。21年2月期の業績予想と新たな経営計画の公表は見送った。

 売上高は前年比2・2%減の6兆6443億円、営業利益は3・1%増の4242億円だった。

 好業績の牽引(けんいん)役は国内外のセブン―イレブンだ。

 国内事業は、人手不足に伴って店主の労働環境が悪化し、営業時間や大量出店の見直しを迫られたが、増益は確保した。昨年10月の消費増税にあわせたキャッシュレス決済のポイント還元事業が追い風になった。海外事業の中心である北米では商品強化などで営業利益を約1割伸ばした。

 足元は厳しい。コンビニの3月の既存店売上高は国内外ともに前年より減った。国内の百貨店では3割以上も落ちた。

 井阪隆一社長は電話会見で21年2月期の業績について「合理的な見積もりが非常に困難」と述べた。昨秋にはセブンの不採算店約1千店の閉鎖・移転やスーパー・百貨店のリストラ策を発表した。「それ以上の構造改革は今のところ考えていない」とも話した。

 一方、ローソンが発表した20年2月期決算は、純利益が21・4%減の201億円だった。不採算店舗の閉鎖にともなう減損損失が響いた。売上高は4・2%増の7302億円、営業利益は3・6%増の629億円だった。21年2月期の業績予想の公表は見送った。

 新型コロナの影響について竹増貞信社長は「4月以降、大きなインパクトになっている」と述べた。(中島嘉克)