疫病がはやったら、「アマビエ」を写して人に見せなさい――。新型コロナウイルスが感染拡大するなか、江戸時代の妖怪にまつわる言い伝えがインターネットで話題になっている。
ツイッター上で妖怪アマビエの絵などが増え始めたのは3月上旬ごろ。「写して人に見せなさい」という言い伝え通りにイラストレーターらが絵を描いたり、アマビエを工作でつくったりする投稿が増え、拡散されていった。「#アマビエチャレンジ」といったハッシュタグも生まれ、感染の終息を願って現在も投稿が増え続けている。
信仰史に詳しい三重大・山田雄司教授によると、言い伝えが登場したのは、江戸後期(19世紀中ごろ)。肥後の国(熊本)の海に夜な夜な光る半人半魚のアマビエが現れ、「これから6年間は豊作だが、病気がはやる。しかし、私の姿を写して人に見せると病気から逃れることができるから、写して人に見せなさい」と言って消えた、という。京都大付属図書館には、アマビエが描かれた瓦版の原資料が残っている。こういった疫病封じの妖怪は、ほかにもアマビコや神社姫といったものがあるというが、今回はアマビエが広まった。
背景の一つには、水木しげるさ…
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朝日新聞社会部