無料の電子ハンコに申し込み殺到 事務手続きを合理化?

新型コロナウイルス

石塚大樹
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 新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、在宅勤務テレワークが呼びかけられるなか、その壁とされるのが「ハンコ文化」だ。社外で書類を作っても上司の決裁印が必要で、そのためだけに出社せざるを得ないケースも多い。そこで、文具メーカーのシヤチハタ(名古屋市)は、スマホやパソコンで文書に押印できる電子印鑑のサービスの無料公開を始め、テレワークを後押ししている。

 「パソコン決裁Cloud(クラウド)」は、稟議(りんぎ)書や見積書などを電子文書にしてネット上で回覧し、登録した電子印鑑で押印できるサービスだ。ハンコのデザインを選ぶことができ、印影を写真で送れば既存のハンコを電子化することも可能だ。いつ、誰が押印したかなど履歴も見られる。

 シヤチハタは2017年、ネット上で押印できるクラウドサービスを始めた。一つの印鑑あたり月額100円だったが、新型コロナでテレワークの動きが広がっていることをうけ、3月上旬から無料に切り替えた。4月7日までの約1カ月で約3万1千件の申し込みがあったという。無料開放は6月末まで続ける。

 担当者は「少しでも事務手続きを合理化して、仕事の軽減をお手伝いできれば」と話す。(石塚大樹)

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