新型コロナウイルスの感染拡大の影響で苦境に立つ岐阜県飛驒市の特産品の事業者を支援するオンライン物産展が人気だ。クラウドファンディングを通じて、支援を申し出た人たちにラーメンや漬けものなどの特産品をお礼として送る。すでに約300人が参加している。
飛驒市古川町では10日、市の魅力発信を手がける企業「ヒダカラ」の社内で、ライブ配信による特産品の試食番組が収録された。社員ら3人が特産品のソーセージや飛驒牛のハンバーグ、日本酒などを味わった。「ジューシーでおいしい」などと魅力をPR。支援者に、様々な返礼品があることを紹介した。
同社は市などと協力し、オンライン物産展を企画。同市最大の祭り「古川祭」などイベントの中止や観光客の減少で売り上げが減り、多くの在庫を抱えた地元の事業者から相談を受けた。ネットショップを開設するよりも早く特産品を希望者に届けることができるとして、クラウドファンディングを活用することにしたという。
準備は1週間足らず。コロナウイルスに負けないとの思いから「新型物産展」と銘打ち、支援を呼びかけた。菓子から酒まで市内14社の約40種の特産品を取り扱い、支援額は1千円~3万円。開始3週間で約300人から120万円超の支援の申し出があった。
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