外出自粛でケンカ増え、行き場失う子も…遊びの本質とは

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編集委員・中小路徹
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 木登りに穴掘り、たき火にどろんこ遊び。建物の屋根から飛び降りてもいい。そんな子どもの外遊びの場が、新型コロナウイルスの感染拡大で1日から休園となっている。

 NPO法人プレーパークせたがやが東京都世田谷区の委託を受け、四つの公園で運営するプレーパーク。一緒に遊びながら子どもを見守るプレーワーカーが配置され、子どもたちが安全に、そして存分に体が動かせる。

 3月2日の一斉休校後も、「子どもの居場所確保」を重視して開園を続けた。かまどでの煮炊きや、べっこうあめ作りで使うお玉を熱湯消毒するなど、感染防止に努めた。

 その中の一つ、駒沢はらっぱプレーパークでは、平日は多くて約70人だった来園者が平均約120人に。プレーワーカーの比留間蘭さん(28)は「(遊びの)時間に余裕があるので、ダムや基地づくりも大がかりになり、『大工になりたい』と将来を見据える子もいた」と、遊びの大切さを体感する日々だった。

 首都圏が外出自粛となった3月28日以降は、一日50人以下に。それでも「どこまで出歩いていいかわからないけど、ここなら安心」という保護者もおり、不安を受け止める場にもなっていたという。

 比留間さんが休園後にプレーパークのある公園を訪れると、子ども同士の揚げ足取りのけんかなど、3月までには見られなかった光景を目にした。何かの理由で家から追い出され、「帰れないんです」と話す子もいた。「親も子も窮屈になっています」

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