オランダの107歳女性、コロナから回復「冷静だった」
ブリュッセル=津阪直樹
オランダで新型コロナウイルスに感染した107歳の女性が回復した。世界保健機関(WHO)は、オランダメディアの取材に「新型コロナウイルスの回復事例としては、おそらく最高齢だろう」と答えている。
地元紙アルゲメン・ダグブラッド(AD)などによると、女性は同国南部ソンメルスデイクの介護施設に住むコルネリア・ラスさん。この施設では、入居者が教会の礼拝に参加した後に感染が拡大。41人が感染し、12人が亡くなった。ラスさんも3月18日に発症し、熱が38度まで上がり、せきも出るようになった。
検査で陽性と判明したがラスさんは冷静で、家族の話では「仮に死という結果になったとしても受け入れる様子だった」という。その後入院したものの、4月6日に医師から家族に治癒したと連絡があった。
家族は「回復は予想していなかった」と喜んでいるという。治療法などは明らかにされていないが、家族によると、ラスさんは持病がなく、感染前は極めて健康だったという。(ブリュッセル=津阪直樹)
有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。