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 新型コロナウイルスの感染拡大を受け、国会の本会議や委員会で10日、本格的な感染防止対策が始まった。1席置きに座ったり広い部屋を使ったり、密閉、密集、密接の「3密」を回避する対策が取られた。

拡大する写真・図版参院本会議では議員同士の間隔を空け、押しボタンを使わずに起立採決が行われた=2020年4月10日午前10時10分、岩下毅撮影

 10日の参院本会議では、前日までの与野党合意に基づき、議員は原則1席ずつ空けて着席した。多くの議員はいつもと異なる自席を探しながら入場。採決は、議員ごとに議席に設置された押しボタンが使えないため、起立方式で行われた。

 野党統一会派の舟山康江参院議員(無所属)は「特段違和感はない。むしろ通常からこれでいいのでは」と歓迎。共産党の田村智子政策委員長は「議員の中に感染を広げてはならない。広く座るのは当然の措置だ」と話した。

 衆院では、この日の議院運営委理事会で、採決時以外は本会議や委員会からの離席を認め、出席数を減らす対策を正式に決めた。本会議は14日から、定足数を下回らない範囲で各会派で出席議員を調整する。

拡大する写真・図版衆院法務委では議員が間隔を空けて着席した=2020年4月10日午前11時9分、岩下毅撮影

 法務委員会は、普段は予算委が開かれる広めの第1委員室で開催。野党統一会派の階猛氏(無所属)は「息苦しい」としてマスクを外しての質疑を求めた。松島みどり委員長(自民)が「(周囲との間隔が)2メートルぐらいある」と確認し、許可する場面もあった。(河合達郎、小林豪)