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 奈良県と奈良市は10日、新たに3人の新型コロナウイルス感染者が確認されたと発表した。県内の感染者は計37人になった。県はまた、自動車に乗ったまま診察やPCR検査を受けることができる、いわゆる「ドライブスルー方式」を今月中にも導入する方針を明らかにした。

 県と市によると、感染したのは60代の主婦(橿原市)▽60代の会社員男性(同)▽90代の無職男性(奈良市)。60代の男女2人は軽症。90代男性は肺炎の症状があり、中等症。3人とも発症後は医療機関を除いて外出せず、現在は県内の感染症指定医療機関に入院している。

 60代男性は大阪市内の職場の同僚から感染したとみられる。60代主婦と90代男性は感染経路がわからず、経路不明者は計15人になった。入院者数は計27人。鶴田真也・県医療政策局長は「感染者数の増加が続き、用心しなければならない段階だ」と話した。

 今後の感染拡大に備え、県は、感染の疑いがあると判断した人を対象に、ドライブスルー方式での診察やPCR検査を実施する方針を示した。県によると、感染の疑いのある人は現在、県内に11ある帰国者・接触者外来で診察している。換気や消毒で1人あたり2時間程度かかっているが、駐車場など屋外で車の窓越しに診察すれば、20分程度で済む見込み。

 一部の外来で実施し、効率化につなげる考えだ。重症者は引き続き室内で診察する。鶴田局長は「むやみに診察するということではないが、必要な方をしっかりと診察できる態勢を整えたい」と話した。ドライブスルー方式のPCR検査は、鳥取県も導入する方針を明らかにしている。(根本晃)