コロナショック 私たちは「駒」なのか、派遣社員の嘆き

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働くってなんですか

 新型コロナウイルスの感染拡大を受け、国は緊急経済対策を打ちだした。その目玉は、収入が減った世帯への現金30万円の給付だ。総務省は10日に「単身世帯で月収10万円以下」などの基準を示したが、詳細はこれからだ。

 茨城県に住む50代の女性は「私は対象になるのでしょうか」と心配する。

 3月末まで、カタログやパンフレットをつくる都内の会社で派遣社員として働いていた。仕事があるときだけ派遣会社と契約を結ぶ「登録型」。2カ月ごとに契約の更新を重ね、同じ派遣先で2年半働いてきたのに、急にうち切られた。次の派遣先は見つからず、いまは無職だ。

 コロナショックで立場の弱い働き手が苦しんでいます。2008年のリーマン・ショックのときは「年越し派遣村」ができ、非正規雇用の待遇の悪さや不安定さが浮き彫りになりました。そしてまた経済危機がやってきてわかったのは、まっ先に職を失うのはやはり非正規の人たちだということです。

■「3年ルール」残り期間が影…

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