拡大する「熱いかな。お味はどうですか」。88歳の母に声をかけながら、夕食の介助をする黒川誠二さん。メニューは、手作りの具なし茶わん蒸しといもきんとん(市販の介護食)。お茶にはとろみがつけてある=2020年2月、千葉市
介護保険スタートから20年。顕著なのは、「男性介護」とりわけ「息子介護」の増加だ。きょうだい減少、未婚率の上昇により、シングルの息子による介護は、もはや珍しくない。新型コロナウイルスの感染拡大は、綱渡りの息子介護を脅かし、緊張は高まっている。
送りは朝7時20分、迎えは夕方5時半。岡崎伸郎さん(55)が出退勤途中、要介護5の母幸子さん(88)を介護事業所「平成の家」(群馬県伊勢崎市)に車で送迎するようになって、間もなく3年になる。
最近は朝の検温が欠かせない。送迎時に施設内には一歩も立ち入れない。新型コロナウイルス感染防止のためだ。
自宅に母と2人で暮らす。母は3年前に足を悪くして入院、歩行が難しくなった。その後、認知症の診断も受けた。車いすの母の介護と家事全般が、岡崎さんの肩にのしかかった。
早いと午前3時前に起床。洗濯…
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朝日新聞社会部