アフガニスタンの反政府勢力タリバーンは12日、捕虜として拘束している政府関係者20人を解放すると発表した。アフガン政府が進めるタリバーン関係者の釈放に応えた信頼醸成措置の一つ。政府とタリバーンの停戦協議の開催につながる可能性がある。
18年以上戦ってきたタリバーンが、捕虜を自ら手放すのは異例だ。タリバーン報道官が12日、ツイッターで「政府側の捕虜20人を引き渡す」と表明した。引き渡しの場所はタリバーンが本拠とする南部カンダハルで、政府軍兵士らが解放される見通し。解放後の移送などには現地で活動する赤十字国際委員会(ICRC)が協力するという。
これに先立ち、アフガン政府は8日から、捕虜として収容していたタリバーン構成員計300人を釈放していた。
捕虜交換は米国の働きかけを…