ローマ教皇が復活祭のミサ「命を救うため巨額費やす時」
ローマ=河原田慎一
世界に約13億人の信者を抱えるローマ・カトリック教会のトップ、フランシスコ教皇が12日、バチカンのサンピエトロ大聖堂で「復活祭(イースター)」のミサを行い、全世界に向けたメッセージを発表した。新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、ミサは少人数で開かれ、テレビやインターネットで中継された。
フランシスコ教皇は、新型コロナウイルスによって「人々の生活が一変し、多くの人が不確実な将来と今ある危機を心配している」と指摘。各国の政治指導者に対し「誰もが尊厳ある生活を送れるよう行動する」よう呼びかけた。
シリアやウクライナなど紛争や対立が起きている国や地域を挙げ、「今は武器をつくるのではなく、命を救うために巨額を費やす時だ」とも強調した。「一つの家族となって支え合うことが、これまでになく緊急に求められている。『無関心』や『分断』といった言葉を永遠に禁止したい」と訴えた。(ローマ=河原田慎一)
有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。
【10/25まで】すべての有料記事が読み放題!秋トクキャンペーン実施中!詳しくはこちら

新型コロナウイルス最新情報
最新ニュースや感染状況、地域別ニュース、予防方法などの生活情報はこちらから。[もっと見る]