12日の日曜日は、キリスト教で最も重要な祭日の復活祭(イースター)だった。新型コロナウイルスの感染が広がる米国では、多くの教会がインターネットなどを通じて「遠隔礼拝」を行ったが、一部では対面にこだわった教会もあった。
東海岸ペンシルベニア州レディング郊外にあるキリスト教福音派の教会は、テレビ会議システム「Zoom(ズーム)」を使ってオンラインで礼拝を行った。200年以上の歴史がある教会だが、復活祭では初の試み。牧師のダニエル・シェーファーさん(65)がパソコンの前で聖書を読み上げ、地元の大学生が遠隔で音楽を流した。
「今日ほどテクノロジーに感謝したことはない。神の恵みだ。忘れられない復活祭になった」とシェーファーさんが話しかけると、画面上で信徒たちが次々と言葉を交わし、祈りを捧げた。
昨年は約100人が教会に集まったのに対し、今年の参加者は約50人。年配者を中心にインターネット環境がない人や、参加方法が分からない人もいたためだ。こうした人たちについてはシェーファーさんが電話をかけ、復活祭の礼拝の進行表を事前に送るなどし、自分で祈れるようにしたという。
「私の教会で礼拝の参加者が感…
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朝日新聞国際報道部