新型コロナウイルスの感染拡大で企業の間ではテレワーク(在宅勤務)が急速に広がっている。まだ感染が国内で拡大する前の1月末、いち早く全社での在宅勤務体制を敷いたGMOインターネットグループの熊谷正寿会長兼社長に、事業への影響や社員の反応について聞いた。
――早期から在宅勤務を始めた理由は。
「当時すでに中国では感染が広まっていた。(本社のある)東京・渋谷のセルリアンタワーの周辺は中国人観光客が多い。従業員が通勤すれば感染のおそれがある。シンプルにそれが理由だ」
――すぐに踏み切れた背景は。
「準備と訓練をしていたから…