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 商業捕鯨が32年ぶりに再開された宮城県石巻市の鮎川港にミンククジラが初水揚げされ、13日に市内の魚市場などに出荷された。

 地元の捕鯨会社「鮎川捕鯨」は11日、仙台湾で全長約5メートル、重さ1トンほどの2頭の雌を捕った。伊藤信之社長は「鮎川での初漁なのでうれしい。調査捕鯨と違い、より新鮮なままクジラの肉を届けることができる」と喜んだ。港には近くの住民らも集まり、「大きいねえ」などと歓声を上げた。鮎川港を出港した和歌山県太地町漁協の船も1頭を捕獲した。

 13日早朝には石巻魚市場で、鮎川捕鯨の152キロの鯨肉が競りにかけられ、赤肉が1キロ当たり4300~2800円で落札された。新型コロナウイルスの影響で休業する飲食店が続いているため、通常時(6千円前後)より低めの値がついたという。

 それでも市内の鮮魚店に刺し身用の鯨肉が並ぶと、購入客が相次いだ。「『待っていた』と仙台から来た人もいた。飲食店が休みだから個人客が増えている」と店主は話した。東京や京都にも出荷されたという。(岡本進)