水戸部六美
月経の痛みや量、月経前の不調に効果が期待できるのが「低用量エストロゲン・プロゲスチン配合薬(LEP)」、いわゆる「低用量ピル」だ。新しい投与法の薬が公的医療保険の対象になったり、医師の指導で月経に伴う症状を管理したり、新たな動きがある。
静岡県に住む女性(31)は大学生の頃から月経痛に悩まされてきた。痛くて講義を休むほどだったが、「月経はみんな痛いもの」と我慢し続けてきた。
しかし、就職してから月経の量が増えた。夜用のナプキンが1時間で真っ赤に。おかしいと思い、25歳の時に婦人科を受診した。子宮内膜と似た組織が卵巣などにできて、炎症や癒着を起こす「子宮内膜症」と診断された。
子宮内膜症は20~30代で発症することが多く、月経の回数を重ねるごとに悪化する。不妊やがんのリスクも高まるため、医師に「すぐに治療を始めた方がいい」と言われ、LEPの使用を勧められた。
LEPは卵巣からでる「卵胞ホルモン」と「黄体ホルモン」を合わせた薬だ。通常は、これら二つのホルモンが卵巣から変動しながら分泌され、子宮内膜が厚くなり、受精卵の着床に適した状態になる。妊娠が成立しないと分泌は減り、子宮内膜がはがれて月経が起こる。
LEPは1日1錠、毎日のむこ…
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朝日新聞社会部