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 新型コロナウイルスの感染拡大を受け、埼玉県幸手市内で除菌・抗菌スプレーなどを製造している「染めQテクノロジィ」(本社・茨城県五霞町)が、市に製品を寄贈した。商品開発から10年間はほとんど売れなかったが、感染予防効果で引く手あまたとなり、地元市への貢献に結びついた。

 今月8日に市役所を訪れた菱木貞夫社長によると、2010年、インフルエンザなどに対応するため「ウイルス増殖環境消滅」の商品名で開発したスプレーは出荷しても返品が相次いだ。「予防が重視されていなかったからでは」と言う。新型コロナウイルスで状況は一変、今年1月ごろから売れ行きがよくなり休日返上で増産に入った。

 同社は鉄のさびを防ぐといった技術で建物のメンテナンスが主力事業。薬品をものに付着させる技術開発を生かし、除菌・抗菌効果が数日間持続するとされるスプレー剤を商品化していた。性能は早くから感染症関係者から認められていたという。

 菱木社長は「10年かかったが、社会に絶対役立つと考えていた。地元の市でも使ってもらいたい」。木村純夫市長は「新型コロナウイルスと戦っている中で、時宜を得たプレゼント」。寄贈されたスプレー(500ミリリットル)200本とマスク除菌用の小型スプレー(50ミリリットル)1千本は、市内の公共施設や介護施設で利用されている。(高橋町彰)