拡大する写真・図版3日、ドイツ・イエナの研究所で開発された新型コロナウイルスの抗体検査のキット=AP

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 新型コロナウイルスの特徴の一つは、感染しても自覚症状がなかったり、軽症だったりする人が多数いることだ。このため、どれほどの人が感染したのかを調べるため、「抗体検査」の開発が急務になっている。英米では、検査が実現できれば抗体を持つ人に「免疫証明書」を渡し、社会復帰してもらう案も浮上している。

 現在、新型コロナの感染が疑われる場合、確認するために用いられているのは、のどや鼻の奥の粘膜からウイルスの遺伝子を見つける、「PCR検査」だ。しかし、手間がかかり、処理できる件数が限られていることもあり、軽症や無症状の感染者まですべて検査することは難しい。米国立アレルギー感染症研究所のアンソニー・ファウチ所長は「感染しているのに、気づいていない人がかなりの数に上ることは確かだ」と話す。

 そこで注目されているのは、ウイルスそのものではなく、感染後の免疫反応でできる「抗体」とよばれるたんぱく質を調べる方法だ。血液検査で実施でき、PCR検査より処理件数も増やせる。感染してから体の中で抗体ができるまで数日かかるため、治療に活用することには向かないが、過去の感染歴を調べることには役立つ。

 この検査が重視されるのは、体内で抗体が確認できれば、新型コロナに免疫ができており、感染しにくくなっている可能性があるためだ。ワクチンがまだない現在、外出禁止を緩め、日常生活へ戻るにあたって不可欠な情報だ。また、地域の一定以上の人が免疫を得れば感染が広がらなくなる、「集団免疫」が達成されたかどうかも分かる。米食品医薬局(FDA)は開発を促すため、一定の基準を満たせば事前承認なしで抗体検査を行えるようにしており、70社以上が登録した。ただ、精度はまちまちで、使用はまだ医療機関などに限っている。

「感染して免疫得た」証明で社会復帰早く
記事の後半では、イギリスで検討が進められている「免疫パスポート」構想などを紹介します。

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