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 新型コロナウイルスの影響で小中学校の臨時休校が続くなか、愛知県では留守番中の子どもが、空き巣狙いの犯人と鉢合わせする事件が相次いでいる。愛知県警は「今後も同様の事件が起きるおそれがある」として、各家庭で防犯対策を進めるよう呼びかけている。

 県警生活安全総務課によると、県内の小中学校で臨時休校が始まった3月2日以降、小中学生が留守番をしている家への侵入盗被害が3件確認されているという。

 愛知県西部の尾張地方では3月23日午後、2人組の男が、小学生の男児(11)が1人で留守番中の家に窓を割って侵入。男児に「ずっと前を向いていて」と指示し、クレジットカードや通帳などを盗んで逃げた。同日午前にも、同じ尾張地方の小学生の女児(10)が、無施錠の窓から侵入してきた男と出くわした。男は女児を見て、何も取らず逃走したという。

 今月9日には県東部の三河地方の男子中学生(13)が窓がたたかれる音を聞き、自宅2階に避難した。家族が帰宅すると、財布などが盗まれていたという。いずれも子どもに危害はなかった。

 学校再開は、同県では5月の連休明けの予定。県警の担当者は「犯人に襲われて子どもがけがをしてしまう恐れもある。空き巣の侵入を防ぐ対策をとったり、家族で対策を話し合ったりしてほしい」と話した。(藤田大道)

留守番中の子どもを守るには

・ドアや窓に防犯性の高い鍵と補助錠をつける(ツーロック)

・窓ガラスに防犯シートを貼る

・子どもが留守番中は、テレビや照明などをつけて人がいる気配を出す

・不審者が侵入してきた場合はどこに隠れるかなど、万が一のときの対応を親子で事前に話し合う

(愛知県警への取材による)

「相手を刺激しないこと」

 立正大の小宮信夫教授(犯罪学)は、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で学校の休校が続くなか、「自宅で子どもが空き巣と鉢合わせるケースは、全国的に起きる可能性がある」と指摘する。

 そのうえで、「万が一のときは、とにかく相手を刺激しないことが重要」と強調。空き巣は金銭目的のため、基本的に危害を与える意図はない。しかし大声で助けを呼ぶなどすると、パニック状態になって暴力を振るうおそれもあるという。「言われた指示に従う、気づかれていない場合は隠れてやり過ごすなど、自身の命を守ることを最優先してほしい」

 一方、空き巣の侵入を防ぐための備えとして、自宅の「入りやすい・見えにくい」場所を探し、「入りにくく・見えやすい」場所にすることを勧める。「たとえば家の周りに高い垣根があれば、少し低くして外の道路から家の様子を見えやすくするとよい」という。

 空き巣は基本的に人がいる家には入ってこないといい、「テレビをつけるなど生活音を出し、人の気配を感じさせて侵入を諦めさせることも大切だ」と話した。