特殊な霊柩車に載せられた母、顔見ぬまま 一変した葬儀

有料会員記事新型コロナウイルス

平山亜理、室矢英樹 江戸川夏樹、増山祐史
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 最後のお別れもきちんとできない――。感染が拡大する新型コロナウイルスは、弔いの風景も一変させた。葬儀で感染が広がったとみられる例もあり、故人を悼む時間をどう確保するか、業者や遺族、参列者に戸惑いが広がっている。

 3月下旬のある日、関東地方の火葬場に60代の女性の遺体が運び込まれた。立ち会ったのは息子と、遺体の搬送にあたった葬儀会社の2人の計3人。葬儀は営まれず、火葬だけが静かに進んだ。

 関係者によると、女性は海外から帰国した後に新型コロナの感染が判明し、亡くなった。感染のリスクを避けるため、遺体は納体袋に包まれ、運転席とひつぎを置くスペースが完全に区切られた特殊な霊柩(れいきゅう)車に載せられた。業者は防護服を着用。息子は顔を見ることができぬまま、遺骨を受け取ったという。

 「顔を見られずに別れなくてはならなくて、つらい」。新型コロナウイルスによる肺炎で亡くなったお笑いタレントの志村けんさんの兄、知之さんもそう吐露した。

「感染が怖い」 葬儀を断る業者

 新型コロナに感染して亡くなった場合、いつも通りの葬儀はできないのか。

 厚生労働省は感染者の遺体に…

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