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 新型コロナウイルスに感染しているかどうかを調べる、PCR検査の拡充が、急務となっている。感染が急増する東京や大阪では追いついていないという指摘が相次ぐ。国は1日に2万件を目標に掲げるが、検査を受けられる医療機関は限られる。検査を担う人材の不足が背景にある。

 埼玉県に住む女性(74)は今月初旬、38度の熱が出てのどが腫れた。2日後に帰国者・接触者相談センターに電話したがつながらず、近くの診療所を受診。紹介状をもらって翌日、都内の大学病院の発熱外来を訪れた。だが肺のレントゲンに異常はなく、PCR検査の対象ではないとされ、自宅に戻った。

 療養中の女性は、新型コロナではないか、検査を受けることができたら、と不安な日々を過ごしている。

限られた医療機関に検査が集中

 PCR検査は、病院でたんや鼻の奥のぬぐい液を採取。検査試薬を加えてウイルス特有の遺伝子配列を装置で増幅させて検出する。かぜのような症状が出た直後はウイルス量が少ないため、判定できない。医師が必要と判断した場合に検査をするのが原則だ。

 感染者が少ないころは、感染者集団の追跡に重点が置かれ、濃厚接触者を中心に検査を行っていた。元々、国は陽性者は全員入院させる方針で、病院のベッド数に限りがあったことも背景に、3月の検査数は平均約1600件だった。他国に比べて件数が少ないと批判が出ていた。今月10日、さいたま市の保健所長が「病床が満杯になって重症者が入院できない状況を避けるため、検査の条件を厳しめにやった」と発言。市長が注意する事態も起きた。

 国内の感染者は急増し、東京都内の陽性者は2千人を超えた。PCR検査を受けた人に占める陽性者の割合も上がっている。

 国立国際医療研究センター(東京都)の忽那(くつな)賢志医師によると、同センターの帰国者・接触者外来でPCR検査を受けて陽性だった人の割合は、3月末は5%前後だったが4月上旬には約20%になった。「3月時点は、適切にPCR検査は実施されていると感じていた。東京のように流行している地域はもっと検査する必要がある。検査する施設を増やし、感染者を確定しなければならない」と訴える。

 だが、検査できる医療機関が限…

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