拡大する写真・図版つぼ八の店頭には「デマとして拡散されておりますが当店は無関係にて大変悲しいです」との貼り紙があった。同資本のカラオケ店は集団感染防止のため休業中だ=4月6日、長野県飯田市、赤田康和撮影

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 新型コロナウイルスの感染が拡大するなか、「デマ」の被害が深刻だ。長野県飯田市では市内初の感染者となった20代男性の「立ち寄り先」をめぐるデマが急速に拡散した。ウソはどのように広がったのか。

 人口約10万人の飯田市。JR飯田駅から徒歩10分ほど、飲食店が並ぶ一角に「つぼ八飯田本店」はある。チェーン店だが、「地元密着」の店として1991年のオープン以来、愛されてきた。

 経営する谷口亜貴子さん(33)は先月28日、知人からのメールに驚いた。「コロナ大丈夫? 情報が流れているよ」。慌ててネットを調べると、立ち寄り先の一つとして「つぼ八」が挙がっていた。

拡大する写真・図版インタビューに応じる「つぼ八飯田本店」の谷口亜貴子代表=6日、長野県飯田市、赤田康和撮影

 市内で初となる20代男性の感染を長野県が発表したのが前日の27日。東京都在住の20代男性が飯田保健所管内(飯田市、下伊那郡)に20日から帰省し、23日以降に発熱し、27日に陽性と判明、入院した――という内容だった。立ち寄り先について県は一切公表しなかった。

 だが、ネットには28日には立ち寄り先の店舗名のリストが流れた。「最新の情報、この方は帰省後、○○、○○……とかなり出歩いているようです」。ネット掲示板には28日13時45分にこんな投稿があった。○○には居酒屋3軒、カラオケ店2軒、焼き肉店1軒、ボウリング場1軒、ファミリーレストランが1軒と8店舗の名が挙げられており、「つぼ八」はその一つだった。

 谷口さんは、保健所に確認し、…

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