「感染者が行った店」 デマが広がった人口10万人の街

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 新型コロナウイルスの感染が拡大するなか、「デマ」の被害が深刻だ。長野県飯田市では市内初の感染者となった20代男性の「立ち寄り先」をめぐるデマが急速に拡散した。ウソはどのように広がったのか。

 人口約10万人の飯田市。JR飯田駅から徒歩10分ほど、飲食店が並ぶ一角に「つぼ八飯田本店」はある。チェーン店だが、「地元密着」の店として1991年のオープン以来、愛されてきた。

 経営する谷口亜貴子さん(33)は先月28日、知人からのメールに驚いた。「コロナ大丈夫? 情報が流れているよ」。慌ててネットを調べると、立ち寄り先の一つとして「つぼ八」が挙がっていた。

 市内で初となる20代男性の感染を長野県が発表したのが前日の27日。東京都在住の20代男性が飯田保健所管内(飯田市、下伊那郡)に20日から帰省し、23日以降に発熱し、27日に陽性と判明、入院した――という内容だった。立ち寄り先について県は一切公表しなかった。

 だが、ネットには28日には立ち寄り先の店舗名のリストが流れた。「最新の情報、この方は帰省後、○○、○○……とかなり出歩いているようです」。ネット掲示板には28日13時45分にこんな投稿があった。○○には居酒屋3軒、カラオケ店2軒、焼き肉店1軒、ボウリング場1軒、ファミリーレストランが1軒と8店舗の名が挙げられており、「つぼ八」はその一つだった。

 谷口さんは、保健所に確認し…

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