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 愛知県内有数の切り花の産地として知られる田原市で、5月10日の「母の日」に向けたカーネーションの出荷が本格化している。今シーズンは新型コロナウイルスの感染拡大で需要が落ち込んでいるが、生産者は消費者に届けようと丁寧に作業にいそしんでいる。

 同市野田町の河合貞雄さん、園永(そのえ)さん夫妻のガラス温室では、中学校が休校中の長女花名(はな)さん(2年)も加わり、赤やピンクに色づき、1・5メートルほどの高さのカーネーションをはさみを使って一本一本摘み取っている。

 河合さんによると、この時期のカーネーションは母の日のほか、彼岸や歓送迎会などで需要が多く、「一番のかき入れ時」だが、新型コロナによる自粛が相次ぎ、市場の取引価格は半値ほどに低迷している。需要を見極め、色や品質ごとに、出荷の調整が始まっているという。

 河合さんは「東京などで緊急事態宣言が出され、落ち込みが一気に来た。1輪でも部屋に飾って癒やしにしてくれたら」と話した。(床並浩一)