私たちは「彩りに過ぎず」 西田敏行さんの憂いと決意

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細見るい
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働くってなんですか

 日本を代表する俳優の一人の西田敏行さん(72)。福島県出身で、1967年にテレビでデビューしてからは多数のドラマや映画に出演。「釣りバカ日誌」シリーズの主役「ハマちゃん」としても知られる。コメディーからシリアスものまで幅広くこなす演技力には定評がある。東日本大震災後は福島の復興に協力し、18年には県民栄誉賞を受けた。そんな大物俳優が、コロナショックで揺れる芸能界を代表しこうコメントした。

 「今でもかなり多くの人の中に、私たちの仕事は人の生活にどうしても必要なものではなく、彩(いろど)りに過ぎないという意識があるようです。それはそれでいいのかもしれません。彩りが大事なのだと気が引き締まる思いがします」

 コロナショックで仕事がなくなっているのは会社員だけではありません。フリーランス(個人事業主)の人たちも契約が打ち切られるなど厳しい。なかでも、仕事のキャンセル料をもらえない不安定な働き方が目立つ芸能界では深刻です。公演やコンサートの中止が相次ぎ、多くの人が生活に困っています。

 私たちが快適に生きるためには、食品などの必需品はもちろん、生活を彩るものが欠かせない。それを提供してくれるのが、芸能界の人たち。外出の自粛でテレビやネットを見る機会が増えたいま、そう感じている人は多いだろう。

 西田さんは協同組合「日本俳…

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