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 新型コロナウイルスの感染拡大を受け、多くの大学が入学式を中止し、授業開始を5月のゴールデンウィーク前後まで遅らせた。いつになったらキャンパスで学生生活を送れるのか。ちゃんと単位は取れるのか。不安を募らせる学生たちを励まそうと、学長や大学関係者らが様々なスタイルのメッセージを贈っている。

冷静な行動を呼びかけ

 4月1日に就任した明治大(東京都)の大六野(だいろくの)耕作学長が、同日に新入生や在学生らに呼びかけたのは、冷静な行動だった。7日に予定していた入学式を中止した経緯について説明したうえで、「デマやフェイク・ニュースに惑わされることなく、事実をしっかりと把握し冷静に行動してください」と呼びかけた。

 慶応義塾大(東京都)の長谷山彰塾長は1日、新入生に向けたメッセージで「感染拡大を防止するためには、市民一人一人の自覚と良識ある冷静な行動が求められます」と訴えた。

 「誤った情報に惑わされてパニックに陥ることなく、何が正しい情報であるかを見極め、適切に行動する。このことは課題の本質を見極め解決法を創造する学問の作法にも通じることです」と、大学での学びに必要な振る舞いを求めた。さらに社会に不安が広がる今だからこそ、「これから学問を志す者として、不安を克服し、為(な)すべきことを為す勇気を持って下さい」と呼びかけた。

 同じ慶大の中でも、神奈川県藤沢市の湘南藤沢キャンパス(SFC)にある環境情報学部の脇田玲学部長による学生へのメッセージは、その短さが強い印象を与えるものだった。同県などに緊急事態宣言が出る前日の6日、ホームページに掲載したのは、「家にいろ。自分と大切な人の命を守れ。SFCの教員はオンラインで最高の授業をする。以上。」と、わずか39字の端的なメッセージだ。

 インターネット上では、「かっこいい」「誰にでも伝わる」といった評価する意見と、「えらそう」「目線を下げすぎ」と批判的な意見が交錯した。

「パンデミック終わった後に新しい成長」

 ライフネット生命保険の創業者としても知られる、立命館アジア太平洋大(大分県別府市)の出口治明学長は3日、学生らに向けて12分にわたる動画メッセージを発信した。同大は世界中から留学生が集まることで知られる。まず、「日本で一番国際化が進んだ大学だけに、パンデミックの影響を一番大きく受ける可能性がある」との認識を示した。

 そのうえで、造詣(ぞうけい)が深い歴史をひもといて、学生たちをこう激励した。「歴史を見れば、パンデミックは必ず終わる。14世紀のペストがルネサンスを生んだように、パンデミックが終わった後は必ず新しい成長が始まる」

 近畿大(大阪府東大阪市)は4日に予定していた通常の入学式を中止し、同日に「サイバー入学式」を実施した。その状況を「これはこれで唯一無二」と表現したのは、音楽プロデューサーのつんく♂さんだ。総合プロデューサーを務める式のテーマ「That’s Unique!~唯一無二大学 唯一無二人生~」にからめて語った。

■時間の…

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