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 トランプ米大統領が世界保健機関(WHO)への拠出金を一時的に停止するよう指示したと表明したことについて、国連のグテーレス事務総長は14日夜、広報官を通じて談話を発表し、「WHOの活動のための財源を削減すべきときではない」と懸念を表明した。

 新型コロナウイルスについてグテーレス氏は、「我々の健康と社会経済に深刻な影響をもたらす人類の危機だ」と言及。「WHOは最前線で加盟国を支援している。新型コロナとの戦争に打ち勝つために絶対的に重要であり、支援が必要だ」とも述べた。

 WHOをめぐっては、初動対応の遅れや中国との関係の深さが疑問視されている。グテーレス氏は「どのように新型コロナが現れ、世界中に壊滅的な被害をこれほど早くもたらし、関係者が危機にいかに対応したのか。いずれ同じような困難に効果的に対処するためには、今回の教訓が必要不可欠になる」と指摘。一方で「いまはその時ではない。国際社会が団結し、ウイルスを抑え込むために連帯して協働するときだ」と訴えた。(ニューヨーク=藤原学思)